どの農家でも鶏は放し飼い
タイ東北部イサーンの農村ではどこの農家でも鶏を放し飼いで飼っています。
鶏は売って現金を得ることもありますが、ほとんどが自分たちで処理して自家で消費されます。
ニワトリたちは、朝から晩まで、雌鳥の母親を中心にし、生まれたばかりのひよこやから、少し大きくなった幼鳥が5~10匹程度の群れを作って、農家の庭のあちこちを移動し、残飯や虫などをつついて、餌を探しまわっています。
他所で飼っている鶏が自分たちのテリトリーに入ってくると、羽を広げ、たたましい鳴き声で出して、追い払ってゆきます。
農家の人は、餌として、朝・夕に精米した際に、細かく潰れてしまった破砕米を与えていました。
おてんばな鶏は、時に、食事の準備中をしている時など、ちょっと隙を見せると、お皿に準備していた人様の「おかず」をつついたりしてきます。
鳥インフルエンザ
野鳥を介して伝染する鳥インフルエンザは、時には、こんな農村にも流行をもたらすことがあり、村の鶏がほぼ全滅してこともあるそうです。
保健所も農家の人も、この鳥インフルエンザ病気の蔓延には対策を行っています。保健所は、注意喚起と、対応策を講じるように村々に鳥インフルエンザ対策の看板を設置したりしています。
農家の人たちも、鶏を村の中から、人や他の鶏が住んでいない、村の外の田んぼに疎開させて、病気の感染を防ぐ努力をしています。
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