タイ東北部イサーンの農村での、運河沿いのユーカリ並木
私が、タイ東北部イサーン地方の農村に滞在する時、ジョギングコースは運河沿いのルートで、両側の土手に道が作られ、道の両側には、その土地の所有者がユーカリの木を植林していました。
ユーカリの木の成長はとても早く、また生命力も非常に強く、手間ひまかけずにあっという間に成長するので、木を木材として販売したり、小さな枝木は薪に利用したりしていました。
農村といえど、昔は家から徒歩で田んぼの仕事に出掛けていたようですが、自転車、バイク、そして、最近ではエンジンの付いた農耕機に乗って田んぼへ行くこともあり、この運河の土手の道の両側にユーカリの木が植林されると、農耕機同士がすれ違えない等の不都合が起こるようになり、役所が道の両側のユーカリの木の植林を禁止しました。
禁止をした理由には、ほかにもあり、成長の早いユーカリの木は、土中から栄養分を吸い取りその後に、農作物が育ちにくくなるといういうことです。
もともと、田んぼではなく、道なので、ここに稲を植えても成長しないと思うのですが、なんとも不思議な理由です。
農民にとっては、ユーカリの木の植林で数年に一度ユーカリの木を木材として販売し、臨時収入を得ることができなくなりました。
また、ジョギングをする私にとっても、ユーカリの林の間を走ると気はとても気分がよく、爽快だったのに、残念に思いました。
最近では、法律で禁止されているユーカリ以外の木、たとえば、バナナやココヤシの木を運河沿いの道ばたに植える農家も出てきました。
バナナが上手く育ち、農村に惠をもたらすことを期待します。
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