ダシチョイリン・ヒードのゲル喫茶にて

モンゴル
カフェのメニュー

2023年6月、ウランバートルを旅した際に、ダシチョイリン・ヒードというチベット仏教の施設を訪問しました。

ここで、お坊さんが活動を行うゲル型の本堂は、コンクリートで作られた建物です。放牧民が使う、木材や毛皮でできたゲルとは直径が2〜3倍もある程違うので、コンクリート製じゃないと耐えられないのだと思います。そんな本堂の建物のそばに、遊牧民族が実際に使っているようなゲルが、寺院の敷地内のあったので、なんだろう?ゲルの中みたいなぁ〜。と、思って近寄っていったら、入口のそばに、コーヒーなどの飲み物のメニューが書かれた看板がたっていました。

入り口から中を覗いてみると人がいたので「ここ、カフェなのですか?」と、尋ねると、「そうですよ」との返事があり、早速中へ入りました。

このゲルは、女性が仕切っていました。英語を話すのでいろいろな話をする機会を得ました。モンゴル滞在中、ゲストハウスのオーナー以外で会話をしたモンゴル人は彼女だけでした。

もと、観光省で働いていて、観光客誘致の話をしていました。日本にも数回来たかことがあり、1ヶ月もの長い間エコツーリズムの研修旅行を経験したそうです。

彼女も、ウランバートルの渋滞と、大気汚染はいやで、引退したら田舎に引っ越したいといっていました。

「引退後は、遊牧民が大草原で暮らしているゲルで過ごしたいのですか?」と、尋ねると、

「夏場だったらOKだけど、冬は無理。また、トイレの問題もあるので実際には難しいかもね」とのこと。

「がんばって、地方都市のアパートのようなところかな?」と、語っていました。

今回、私が、モンゴルに来たけど、訪れるのは、ウランバートルだけ、と言ったら、それはもったいない、ぜひ大自然を味わってほしいと言われました。私はアウトドア派ではないので、大草原の一軒家で暮らしても、最初の数日間は、初めての体験ができて楽しいかもしれないけれど、そのうち退屈するだけだろうなぁと、思いました。

ゲルの中には、モンゴルでのチベット仏教のまつわる物が飾られていました。テーブルの上には、フェルトでできたゲル(お土産屋にも売っていました)があり、なんだろうと思って、手に取ると、中から動物の骨が出てきました。

これは、占いに使う骨だそうです。馬、羊、ヤギ、牛の4種類の動物の骨で、骨を投げてその骨の向きで占うとのことでした。写真で紹介した並びが、最強のパターンだそうです。

注文したコーヒーはもちろんのこと、彼女が焼いたという、モンゴル菓子、杏などもいただきました。モンゴルのことを知りたい、会話したいというなら、ぜひこのダシチョイリン・ヒードのゲル喫茶に来てみてください!

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