2019年7月に家内の実家があるタイ、東北地方イサーンのロイエット県にある田園地方に帰省しました。
田舎では、基本的に自給自足の生活をしています。水は、30年ほど前は、自宅の井戸水を生活用水に、雨水を飲料水として利用していました。
生活用水は10年ほど前から村に水道が引かれるようになり、井戸水を利用することはありませんが、飲料水は雨水を瓶にためもの、もしくは村はずれにある共同の井戸の水を汲んできたものを、簡単なろ過器に通して利用していました。
今回、田舎に帰省していたさいに、20L程度の水のボトルのデリバリーがありました。
1ボトル10バーツ(約35円)で、それほど高価なものではないのですが、これまでわざわざボトルの水を買うことはなかったので、義父に、「飲水は買うようになったの?」と、聞くと、「瓶にためた雨水には、すぐに虫が湧いてくるので飲めない」と、言われました。
前回の乾季、タイ、特にバンコクとかチェンマイの都市ではPM2.5の大気汚染が深刻でした。
今は雨季なので、PM2.5の問題も生じていませんが、大気汚染物質は乾季同様に、地上より放たれているはずです。大気中の汚染分質が雨水に溶け込んで、タイ全土に雨として降り注いでいるわけです。
汚染物質を含んだ雨水は、それを養分として微生物を発生させ、その微生物を餌とするプランクトンなどの虫を生み出し、飲料水としては使えない水に変えてしまっているようです。
共同井戸の水も同様に、井戸から汲んできてもすぐに虫が湧いてくるとのことでした。
環境汚染、タイの田舎にも足音をたててやってきています。早急な対応策を実施してほしいものです。
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