飛ぶ種
タイ東北地方(イサーン)の田舎の村を、乾期にはいった12月に訪れ、乾燥した田んぼを散歩していると、羽根つきのはねのような、フタバガキ科の植物の種を見つけました。
中心部に種の実があり、そこから2本のプロペラのような葉っぱ状のものがでていました。
手にとって、落としてみると、くるくると回転して、落ちてゆき、子供のおもちゃのようです。
この実はどこから来ているのだろうと、近くを探してみたところ、かなり大きな木の周りに、無数のプロペラの付いた種が落ちていました。
生物の分散の手法の一つ
しばらく、そこで、その木を見ていた所、強い風が吹いた時に、数個、枝から離れた実が、クルクルと飛んでいるのを見つけました。
大学生の時、生物の授業で、生物が自分のDNAを残すために、種を拡散させる方法として、昆虫や鳥に実を食べてもらい、種を拡散させたり、種の形をはねのように変えて飛距離を伸ばす、というのを勉強しましたが、実物の種を見たのは初めてでした。
比較的大型な、このようにプロペラの付いた種は日本あるのでしょうか?
乾期のイサーンを散歩した時には、飛翔する種、ぜひ探してみてください。
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