カザフスタン旅行日記:2025年5月27日 (Day 4)

旅行日記

【カザフスタン旅日記】早朝のシムケント散歩からトルキスタン遺跡巡り、そして野菜サラダ探しの一日

早朝6時過ぎ、宿泊していたホテル周辺を散歩してみることに。
まだ外は薄暗く、人影もほとんどなく、まるでゴーストタウンのようでした。車もほとんど走っていません。6時半を過ぎると、ようやくバスが行き交うようになってきました。

歩道沿いでは、ナンを焼くための大きな窯に火を入れている場面に遭遇。炎が立ちのぼり、なかなか迫力があります。

ホテルの向かいに「中央バザール」があったので、早朝のバザールの様子を見に、ちょっと立ち寄ってみました。すると、突然どこかから怒鳴り声が響いてきて、隣を歩いていた女性が「あっちを見て」と言わんばかりに顔を動かしました。

声の方を見ると、若い警備員が何やら言っている様子。近づいてみましたが、言葉がわからないというジェスチャーをすると、彼が急に握手を求めてきました。…え、握手?と思いつつ応じると、彼は時計を指差して「8時」を示してきます。どうやら、バザールは8時オープンで、それまでは関係者以外立ち入り禁止だったようです。納得してホテルへ戻ることに。

朝食の時間が近づいたので、8時少し前に食堂へ。チケットを渡すと「エッグ?スープ?」と聞かれたので、なんとなくスープを選択。しかし、朝食の内容は正直イマイチ。ホテルの外で売っていた、揚げパンのようなソーセージ入りのホットドックのような軽食のほうが美味しそうでした。


トルキスタン遺跡を目指してバスの旅スタート!

今日はシムケントから北西に160Km 程離れた、トルキスタンにある遺跡へ向かう予定。まずはトルキスタンへ行くバスのターミナル駅「サマル・バスターミナル」を目指します。
日本でよく利用している、Googleマップでは、公共交通機関の情報が出ないため、何番の市バスに乗れば良いのかわかりませんでした。

事前にインストールしていた、カザフスタンで人気がある「Yandex Maps(ヤンデックスマップ)」を使用し、調べてみると、ホテル前のバザール横から出る69番の市バスに乗れば、30分ほどで到着する事がわかりました。

バス停で数分待つと、69番のバスがやってきました。

出かける前に、ホテルのスタッフに、バスは現金でも乗れるのか確認したところ、OKとのこと。現金の場合の運賃は 70 T.(約21円)とのこと。『地球の歩き方』には100T.(30円)と書かれていたので、どっちが正しいのだろうと疑問に…

バスに乗り込むと、地元の人たちはスマホをかざしてQRコードで運賃を支払っています。

バス乗車時に運転手に「How much?」と聞いたのですが、運転手は無言で手を振って中に入れとジェスチャー。お金を払わずに、車内奥に進んで、満席の車内で立っていたら、すぐ隣の若い女性がにこやかに席を譲ってくれました。
カザフスタンの人、やさしいなぁ。(もしかして、俺のこと年寄り扱いしている?)

乗客の中には現金で支払っている人もいて、小銭を渡している様子も見られました。

目的地のバスターミナルが近づいたと思い、バス停に停車したところで100Tコインを渡すと、運転手は何やらお釣りを探している様子。でもお釣りかどうか確信が持てなかったので、お釣りはいらないよ!と、ジェスチャーで返し、そのまま下車しました。

しかし、バスターミナルまではまだ少し距離があり、10分ほど歩いて大きな市バスの停留所に到着。道路わきの売店おばちゃんに「トルキスタン・バス?」と聞くと、カザフ語とジェスチャーで「右に曲がってちょっと先よ」と案内してくれました。


トルキスタン行きのバンに乗車!遺跡までの道のり

ターミナル内を進んでいくと、あちこちから「トルキスタン!」「タウケント!」「ケンタウ!」の呼び声がかかります。想像していたような大きなバスターミナルではなく、数か所の方面に向かうバンが並んでいる乗り合いタイプの発着所でした。

12人乗りのバンに乗車し、満席になってようやく出発。待ち時間はおよそ30分ほど。運賃は1500T.(約 450円)

バンの中では運転手が、カザフスタンのヒット曲を大音量で流してくれて、ちょっとしたパーティー感。車内は狭く、荷物を置くスペースもないほどぎゅうぎゅう。東南アジアでよく見るタイプで、日本などでは3列として利用しているのを、こちらでは4列シート仕様に変更して、乗り合いバスとして利用しています。

考えてみると、身動きできない狭い空間で、トイレにも行けず2時間程耐え忍ぶ苦行。若いときから東南アジアで生活していたので、こんな移動があたり前の慣れっ子になって、気にしていなかったけど。シートピッチが狭いと時々話題になる格安航空会社 LCC を快適な乗り物と感じるのは、これまでの経験があるからなだなぁ~ と、思ったさぁ~。

整備されたハイウェイをおよそ2時間、120km/hほどのスピードで走り、トルキスタンに無事到着!


ホジャ・アフメド・ヤサウィ廟とその周辺遺跡を見学

到着したトルキスタンの「メレイ・バスターミナル」からホジャ・アフメド・ヤサウィ廟までは徒歩で約30分。
入場料は500T。中には発掘された石碑の展示や、中央にあるお墓(撮影禁止)がありました。

ちょうどお祈りの時間に当たったらしく、現地の人たちはひざまずき、手上に上げて、ひれ伏すような姿で静かに祈りを捧げていました。

敷地内には地下モスクや浴場跡の遺跡もあり、浴場跡の見学にはタッチ決済限定で別途500Tの支払いが必要でした。


野菜が恋しくなる夕食タイム

見学後は、再びバスターミナルへ戻り、シムケントへ向かうバンに乗車。帰りの車内は冷房が効きすぎて少し寒かったのですが、半袖の地元民が「エアコン弱めて」と運転手に伝えてくれたおかげで快適に。

再び2時間でシムケントのサマル・バスターミナルに到着。そこから169番バスでホテル方面へ。バスの運転手に渡した100 T. コインのつもりのが、なぜか 130T. のお釣りを受け取ることに。たぶん知らず知らずのうちに、200 T. コインを渡していたようです。 運賃はやはり70 T. が正解みたい。

ホテルに戻る前に、今夜のビールとウォッカを調達しつつ、道端でゆでトウモロコシを発見。2本で200T。英語が通じるおばちゃんでちょっと嬉しい。

さらに、殻付きピーナッツをコップ1杯購入(値段は忘れました)。
バザールの一角では、量り売りのサラダコーナーを発見し、「1人分ください」と翻訳アプリを見せて購入、750T。別の店ではシーザーサラダが2600Tと、やや高めでしたが、野菜を摂ることが目的なので贅沢しました。

ホテルに戻ってから、お皿とフォーク、スプーンを借りて、サラダ・ディナー。カザフスタンに来てから肉や揚げ物が続いていたので、久々の野菜が体にしみわたる一日でした。

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