カザフスタン旅行日記:2025年5月26日 (Day 3)

旅行日記
レストランのメニューの絵

静かな早朝の散歩と、列車にまつわる小さな混乱

ホテルは駅のすぐ近くにあり、ホテルの裏手には鉄道路線が走っています。そのため、夜中でも列車の音が頻繁に聞こえてきて、何度か目を覚ましてしまいました。

前日は日中、列車での移動のため、あまり運動していなかったので、朝5時過ぎに着替えを済ませ、気分転換も兼ねてホテルの外へ。片道5,000歩を目安に軽く散歩に出かけることに。

空は曇っていましたが、すでに太陽は昇っており明るく、涼しくて心地よい朝の空気の中を歩き始めました。

ホテルの直ぐ側に、ガソリンスタンドがあり、価格をみてびっくり! さすが、石油産出国です。レギュラーガソリンが1L. 200T. (約60円)、ディーゼルが 295T. (約 90円) でした。

途中、数回放し飼いの犬に吠えられることもあり、「あれ、放し飼い?」とちょっとドキドキ。

道を歩いている人はほとんどおらず、ときおり、車が走っていました。信号もきちんと守られていて、早朝でも秩序を感じます。6時を過ぎたころからは、バスも運行を始め、バス停には人が並び始めていました。

ジョギングをしているおじさんや、競技場でエクササイズをしている人たちも見かけ、健康意識の高いカザフの人々の姿に少し刺激を受けました。

帰り道、レストランと思われる店の壁に、この店で提供している料理の写真が掲げられていました。これって、ヤギ、羊の頭部をそのまま煮込んだ料理なのでしょうか? 後日、この羊の頭部がそのまんま、市場で売られていました。さっそく、前世をヤギだと自称している、I君にこの写真を送ってあげたら、びっくりしていました。

7時過ぎにホテルに戻ると、歩数はちょうど1万歩。これで一日の最低目標クリア!

荷物を軽く整理して、8時過ぎに朝食へ。どうやら隣の建物にある提携食堂のようで、案内されてそちらでいただきました。

朝食はパン、卵、ハム、きゅうり、トマトというシンプルな内容でした。

ホテルに戻ったのがちょうど8時30分。昨日のタクシー運転手が時間ぴったりに迎えに来てくれていました。

チェックアウトをしようとした際、スタッフに「また戻ってきますか?」と聞かれたので、「アイシャビビ廟の見学が早く終われば、戻って少し休んでからチェックアウトします」と伝えました。柔軟に対応できるよう、どちらでもいい返事をしておくのが旅のコツですね。


【アイシャビビ廟へ小旅行】

昨日、タクシー運転手は「片道1時間かかる」と言って少し料金をあげてきましたが、実際には30分ほどで到着。道中、ガソリンスタンドに寄ったり、目的地を再確認したりと丁寧な運転でした。

車内の前方には、何故か「」の置物が! カザフスタンに亀いるのかな?

アイシャビビ廟に着いてみると、他に見学者はおらず、静寂の中でのんびりと見学できました。入場料は200 T. (約60円)。15分ほどで見学を終え、再びホテルへ。

帰り道はスピードを出しすぎなくても良いのに…と思うほどの勢いで戻ってきました。おかげでホテルで少しゆっくりできる時間ができ、日記をつけながら休憩。


【列車にまつわるちょっとした混乱】

ホテルをチェックアウトし、余裕を持って出発の1時間前にタラズ駅に到着。

乗車予定のNo.71列車の運行状況を確認しようと駅員に尋ねると、「あの部屋で聞いて」と指差し案内されました。そこは列車運行の管理室のようで、部屋の入口には本日タラズ駅を発着する列車の、発着時刻やプラットフォーム番号などが掲示されていました。

私が予約した列車の、一便前のシムケント行きの 「No.85」列車は、予定より3分早く到着し、定刻通り出発。ただ、実際にホームに入ってきた車両には、車両番号の表示が「No.86」とあった。あれ? ちょっと違和感…。

No.85 の列車は、アスタナ発 シムケント行き それに対して、 No.86 はシムケント発 アスタナ行き

その違和感が的中。自分の乗るはずのNo.71列車は、12:05の予定を過ぎても来ない。12:15になっても到着せず、例の部屋で再び確認。スタッフによると「15分ほど遅れている」とのこと。

結局、列車は30分遅れの12:45頃にようやく入線。しかし、ドア付近の電光掲示板には「No.72」と表示されているではありませんか。

戸惑っていると、女性係員が「この列車だよ」とジェスチャーで教えてくれました。

今回の指定は19号車。間違えて17号車の係員に確認したところ、✕印のジェスチャー…。ええ〜どうなってるの?

カザフスタンでは「困ったら複数の人に聞くのが鉄則!」と以前どこかのブログで読んだことがあったので、18号車の係員にも確認。すると「この先のドアだよ」との返答。無事に自分の車両にたどり着きました。

座席番号は1番。コンパートメントのドアを開けると、すでに上段ベッドに先客が一人。ちょうど眠りから覚めたタイミングだったようで、「この列車、シムケント行きですか?」と尋ねると「私もシムケント行くよ」と笑顔の返事。なんと心強い!

12:49、列車はようやくタラズ駅を出発。進行方向もシムケント方面でひと安心。

ただ、私のチケットには「No.71」と書かれているのに、車両の電子掲示板には「No.72」の表示。同室のカザフ人女性のスマホ・チケットには「No.72」と表示されていました。

一本前の列車もそうだったけど、どうやら、シムケント発アスタナ行きがNo.72、アスタナ発シムケント行きがNo.71で、折返し運行している関係で車両番号表示が混在しているようです。ここはちゃんとしてほしい…(笑)


【思わぬ出会いと、ほっこりする時間】

同室の女性とは翻訳アプリで会話しながら、互いの旅について紹介し合いました。彼女は首都アスタナ近くに、カラガンダから乗車し、シムケントで降りたあと、ウズベキスタン国境近くのカビランベクまで行くとのこと。

てっきり20代の学生さんかと思っていたら、なんと小学校1年生くらいの息子さんの写真を見せてくれて、「これが私の息子です」と教えてくれました。隣には彼女のお母さんの写真も。

どうやら、カビランベクに住む親に、息子を預けていて、会いに行くようです。

持っていた日本のお菓子「かりんとう」を「息子さんにどうぞ」と手渡すと、とても喜んでくれて、なんだか温かい気持ちになりました。

紅芋タルトを大変気に入ってくれた Sary Arka Hotel

同室の彼女とは、シムケント駅で、別れを告げ、歩いてこれから3泊お世話になる Sary Arka Hotel へと向かいました。20分程歩いて到着。

チェックインの際に、沖縄から持ってきた「紅芋タルト」をプレゼントすると、「こういうプレゼントをお客さんからもらうの最高!」という感じで、たいそう喜んでくれました。

ホテルの近くで、ピロシキを買って、酒屋でビールとウォッカを買って、今日はおしまい。

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