カザフスタン旅行日記:2025年5月29日 (Day 6)

旅行日記

子どもたちの笑顔と、ちょっぴり切ない出発前

今朝は、少しお酒が残っていたのか、7時ごろまでぐっすり。
8時過ぎにホテルを出て、昨晩Googleマップで見つけた Ұшқыштар ескерткіші 公園を目指して歩き出す。徒歩でちょうど50分ほどの距離。体を動かすにはちょうどいい。

公園に到着すると、戦闘機が柱の上に飾られていたり、戦争で亡くなった方の名前が刻まれた石碑が並んでいたりして、まるで沖縄の南城市にある平和の礎のよう。戦車の展示もあり、戦争の記憶を今に伝えている。

ふと周囲に目をやると、カザフスタンの子どもたちが元気に遊んでいる。
記念碑の前で写真を撮る姿がなんとも微笑ましい。人口が増えている国だと聞いていたけれど、こうして子どもたちが多いのを見ると、実感が湧いてくる。

そこから中央バザールへ向かって歩く途中、もうひとつ別の公園(ツェントラリニ・パルク)に立ち寄ってみた。
ここにもたくさんの子どもたちが遊んでいる。ただ、どこを探しても公共トイレが見当たらない。カザフスタンには、公共トイレって少ないのかな?
人の集まる場所バザール、バスターミナル、遺跡には有料トイレはあるけれど、無料のものは空港くらいしか見かけない。

バザールでは、昨日と同じ食堂に入り、ポロフとチャイを注文。
ちょっと体調が優れないのか、チャイにお砂糖をたっぷり入れたくなる。ナンも一緒に出てきたけど、食欲がわかず手をつけず。ポロフも完食できるか心配だったけれど、なんとか食べきった。

昨日、馬肉ソーセージ売りのおばちゃんと楽しく話したのを思い出し、沖縄から持ってきた非常食(カロリーメイト)を渡そうと売り場に行ってみたけど、今日はお休みみたい。ちょっと残念。

美味しそうなナンを売っている店を見つけて、ご近所さんへのお土産用に5個購入。1個400 T.(約120円)
そのあと、昨日、ザクロジュースの店へ寄って、1杯300T.のザクロジュースを頂き、カロリーメイトを店主にプレゼント。となりでもナンを売っていたので、そちらでも2個(1個250T.)購入。

ホテルに戻って、いよいよ沖縄への帰国準備。
チョコレート類はリュックへ、ナンは預け荷物用のプラスチックバッグに丁寧に詰める。

15時過ぎ、チェックアウトを済ませてフロントで空港までの Yandex のタクシーを手配してもらう。
フロントの女の子に「どこの空港?」まで行くのと聞かれ、「トルキスタン空港か?」と確認されたけど、行き先はもちろん「シムケント空港」。Yandexの料金は1850T.(約 550年)なので、100km以上も離れてるトルキスタン空港ではないはず。

ホテルを出て、外で待っていると、手配された車はすぐに到着。運転手はロシア語しか話さないロシア系の男性だった。
Google翻訳を使って、ロシア語で会話をする。彼はおしゃべり好きらしく、自分が日本人だとわかると、なんとYouTubeで日本の音楽を流してくれた。なんだか嬉しい。

日本について色々質問してきた。「日本の車は右ハンドルだよね」「トヨタ最高だよね」とか…

「カザフの人はどう?」と聞かれたので、「みんな優しいよ! 特に、バスや地下鉄に乗ったら席を譲ってくれる」と答える。

空港近くに到着すると、「新しい空港?古い空港?」と聞かれる。
まさか空港が2つあるとは思っていなかったので、新旧どちらの空港かわからない。Trip.com の予約メールを見返しても明記されていない。とりあえず新しい方のターミナルで降ろしてもらう。
自分が降りるとすぐに次の乗客が乗り込んできた。運がいいTAXIだなぁ。

新空港は広くてきれい。ただ、まだ工事中のエリアもあり、立ち入り禁止の場所もちらほら。完成はしていないけど、すでに使い始めているという感じ。
お土産店は見当たらず、営業しているのはコーヒーと軽食を売る小さなお店だけ。

出発予定は19:40だったけど、空港に着いた時点ですでに 20:10 に遅延との掲示があった。。
インチョン行きカウンターに行くと「チェックインは16:10から」とのことで、しばらくベンチで待機。
開始5分前に一番前に並び、無事チェックイン。座席は事前に選んでいた通路側の42D。

保安検査ではなぜか30分も待たされる。自分の後ろにも30人以上が並び、ようやく検査が始まった。
パスポートコントロールでも写真撮影や質問があり、他の国より少し時間がかかる印象。
入国がアルマトイで、出国がシムケントだからかも。

出発ロビーにあるのは、営業中の小さなコーヒーショップ1店だけ。
持ってきた空のペットボトルに水を入れようとしたけれど、ウォーターサーバーには電気が入っておらず使えなかった。電気工事がまだ終わってない様子。
座席の充電スポットも同じく、ケーブルが巻かれたままで使えなかった。

完璧ではないけれど、新しく生まれ変わろうとしている空港と、そこで過ごした静かな時間。
西の空に真っ赤な夕日が沈んでゆく、いよいよカザフスタンの旅も終わりが近づいてきた。ありがとう、カザフスタン!また来る日まで!

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