ファイブ・ラタ@マハーバーリプラム

インド

2024年1月末に、インド・タミル・ナードゥ州にある、世界遺産の町、マハーバーリプラムへ行き、世界遺産として登録されている、ファイブ・ラタと呼ばれる遺跡を見学しました。ラタはサンスクリット語で山車を意味し、神の乗り物の意味から寺院を指す言葉としても使われているようです。つまり、ファイブ・ラタとは「5つの寺院」と、言う意味です。

このファイブ・ラタは、一つの巨大な花崗岩から彫り出された構造物で、構造物の表面を見ると、ノミなどで削った後が残っています。

どのくらいの時間をかけて造られたのかわかりませんが、すべて手作業でよく作ったなと、感激することまちがいありません。

現地に設置されている案内板には、タミル語、ヒンディー語、英語での解説されています。Google翻訳で翻訳してもらうと、以下の通りになりました。

案内板の解説:インド考古学調査

五つの戦車 / タミル語

この伝統は、戦車のような構造のため、ファイブ チャリオット シンボルとして知られています。これらの戦車はパッラヴァ王ナラシンハヴァルマン 1 世 (西暦 630 ~ 668 年) の治世中に彫刻されました。小さなドラウパディの戦車は賞賛に値する寺院です。アルスナンの戦車は、聖域サンクトラムとムカマンダパムを備えた 2 段のヴィマナで構成されています。ビム ラートには、長い長方形のホールと田舎の屋根のような形をしたヴィマナがあります。ダルマラジャ チャリオットには、3 段のヴィマナと八角形の頂上が付いています。アルスナン ラートの反対側にあるナクラ サハデーヴァラートは南に位置し、ドゥンガナイマダ構造を持っています。

ファイブ ストリート / ヒンディー語

マハーヴァリプラムにある寺院記念碑群は、その構造が戦車に似ていることから「パンチャ ラート」と呼ばれています。パッラード朝の統治者ナラシンハ ヴァルマン 1 世 (西暦 630 ~ 668 年)の治世中、石を切り出したり彫ったりして 5 つの一枚岩の寺院が設立されました。ドラウパディ ラートは、女神ドゥルガーの像が取り付けられたミニチュアの戦車です。アルジュナラスには、聖域と柱によって建てられたマンダプがあります。ビーマの戦車は平面図が長方形で、その傘は車輪付きの荷車の傘に似ていま
す。ダルマラジャ ラートは、3階建ての正方形の平面と八角形の頂上の構造で建てられています。アルジュナ・ラスの前には、平面図が半円形のナクラ・サハデーヴァの戦車があります。

ファイブラタ / 英語

この記念碑群は、寺院の行列の戦車に似ているため、一般に「五羅尊」と呼ばれています。それらはパッラヴァ王ナラシマヴァルマン 1 世 (西暦 630 ~ 668 年) の治世中に発掘されました。ドラウパティ ラタは最も小さく、ドゥルガーの像が祀られています。アルジュナ ラタは、計画上、正面に柱のあるマンダパのある聖域で構成されています。 2層のヴィマナがあります。ビーマラタは平面図では長方形で、田舎のワゴンの屋根が付いています。ダルマラジャ ラタには、八角形のシカハラを持つ3階建ての正方形のヴィマナがあります。アルジュナ・ラタの前に立つナクラ・サハデーヴァ・ラタは、計画通りに計画通りに進んでいない。

これでは、よくわからないので、旅行ガイドブックを参照すると、以下のようになります。

5つの寺院で構成されており、それぞれの寺院が異な特徴を持った寺院で、ドラヴィダ建築様式の原型となった構造物である。各ラタの名前は「マハーバーラタ」の登場人物から付けられていてるそうです。

ドウラパディー・ラタ

南北に並んで配置された4つのラタのうち、一番北にあるのがこのドウラパディー・ラタです。

茅葺きの民家を表現したもののようで、とてもかわいらしいラタになっています。

内部には、神様だと思われる、美しい彫刻が刻まれていました。

アルジュナ・ラタ

ドウラパディー・ラタの一つ南にある構造物が、アルジャナ・ラタです。

南インドの寺院建築様式を再現したように、それぞれの層にちいさな祠堂を置いた階段状の屋根があり、てっぺんには、冠石を載せています。

ビーマ・ラタ

さらに、南側にある寺院がビーマ・ラタと呼ばれる横長の構造物です。切妻型の屋根は、ゴープラムの原型となっているそうです。

いくつかの柱には、シーサー?(ライオン)のような彫刻があります。

ダルマラージャ・ラタ

最も、南側にある寺院がこのダルマラージャ・ラタです。最も高い部分に冠石がある、南インド建築の構造物となっています。アルジュナ・ラタに似ていますが、こちらの方が規模が大きいです。

ナクラ・サバデーヴァ・ラタ

このラタだけ、西側に離れて断っています。後方が円形をなし、仏教礼拝堂の形を受け継いでいます。

ラタの周りの巨大な彫刻作品

ラタの周りには、等身大のゾウなどの巨大な彫刻物がありました。よくできています。

牛:ナンディン

破壊神シヴァの乗り物される牛さん。

ライオン:ナラシンハ

ヒンドゥー教では、ライオンは神々の守護や仏国土の守護を担う存在として位置付けられているそうです。

ゾウ:ガネーシャ

ヒンドゥー教では、ゾウは困難や障害を取り除き福をもたらすとされる、豊穣や知識、商業の神様として祀られています。

ファイブ・ラタの位置

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