Jet Airways 搭乗記:バンコク-ニューデリー

搭乗記
JetAirwaysの機体@BKK

インドの航空会社 Jet Airways を利用して気がついたこと

2017年3月にインドを拠点とする航空会社 Jet Airways で、バンコク-ニューデリーを往復する機会がありました。
搭乗した時に気づいた点を書き留めておきます。

今回搭乗したのはこちらの便です。

2017/03/08 9W065便 Bangkok (BKK) -> Delhi (DEL) 08:55発 -> 12:00着
2017/03/12 9W066便 Delhi (DEL) -> Bangkok (BKK) 14:30発 -> 20:05着

搭乗券

預け荷物が30Kgまで無料

搭乗手続カウンターへの入口

私がこれまでに利用してきた LCC 以外の航空会社では、預け荷物は20Kg までが無料の範囲で、それを越えるものは超過料金が必要でした。
しかし、 JetAirways ではネットで購入できる一番安い価格の設定でも 30Kg まで無料で預け荷物を利用できます。

今回のインド訪問は、短期の観光だったので、リュックサック一つで預け荷物はありませんでしたが、バンコクのスワンナプーム国際空港では、インド人と思われる人が、40インチ程の液晶テレビを搭乗手続きカウンターで預けようとしているのを何組か目撃しました。大型の預け荷物は搭乗手続きカウンターでは預けられないので、大型荷物専用のブース回されていました。

大型の薄型液晶テレビを預けようとして係員と話をするインド人

手荷物検査・ボディーチェックが搭乗前に行われる(バンコクにて)

スワンナプーム国際空港では、出国手続きのパスポートチェックの前に、手荷物検査を行いますが。バンコクからデリーに向かう9W065便に搭乗するためには、最終の搭乗ロビーがある、ゲートの前でも、手荷物検査、ボディーチェックがありました。他の航空会社では、ゲート前でのチェックはありませんが、Jew Airways だけ念入りに行うようです。

ボディーチェックは、乗客を台の上に立たせて、金属探知機でチェックします。
手荷物は、隣の机での内容物を目視でチェックです。
2度めのチェックは、インドへ向かう便だけで、デリーからバンコクに戻る際には、2度めの検査はありませんでした。

搭乗前のゲートに通じるこの場所で二度目の手荷物検査、ボディーチェックが行われた

搭乗順

いつも利用している LCC とは異なり、小さなお子さんを連れている家族、またビジネスクラスがあるので、ビジネスクラスの方からの優先搭乗となります。

エコノミー席は、後方の席、前方の席に分け、後方の席のお客様からの搭乗でした。

日本人はまとめられて配置される?

往復とも、インド国籍の方が大半を占めていますが、タイ人や西洋人も搭乗していました。
偶然かどうかはわかりませんが、日本国籍の方が、私の通路を挟んだ隣に一人、私の後方に一人。
また、戻りの便では、私の通路を挟んだ隣に一人の日本人が座っていました。
他の席には日本人と思われる方は見られなかったので、日本人を集中させて座席を手配しているのかと思いました。

機内エンターテイメントは自身のスマホ・タブレット

各席には、エンターテイメント用のモニター等はありませんが、各自がもっている、スマホ、タブレット等を利用し、JetScreen と呼んでいるワイヤレス・エンターテイメントが利用できます。

飛行中の機内で無線により映画等のエンターテイメント情報を発信し、各個人のスマホのブラウザやアプリでコンテンツを楽しむという方法です。

利用法は至って簡単です。

1.「フライトモード」に設定します
2.「Wi-Fiを利用する」に設定します。
3. 利用できる ワイヤレス・ネットワークをチェックします。
4. ネットワーク、「JetScreen」に接続します。
5. ブラウザを立ち上げます(もしくは URL に jetscreen.jetairways.com と入力します)

これで、メニュー画面に接続します。

JetScreen のパンフレット

JetScreen のアクセス方法を記載したパンフレット

短編映画、ニュース、またフライト情報などのコンテンツが準備されています。
インドの航空会社なので、英語のコンテンツばかりです。 私は、フライト情報をチェックしました。

この機内エンターテイメントのアイデアはエンターテイメントが全くない日本の LCC にも是非取り入れていただきたいアイデアだと思いました。

JetScreen で配信されていたドラマ、ドキュメンタリー等のメニュー

JetScreen フライト情報の画面

機内での免税販売がない

日本発の国際線に搭乗すると、必ずと言ってよいほど、機内での免税品販売があります。
座席には免税品販売のパンフレット等が用意されていますが、Jet Airways には免税品販売は一切ありませんでした。

機内食

機内食は、インドのお国柄を反映してか、ベジタリアン食、各宗教に合わせた食事などが、多様に用意されていました。予約の際にあらかじめ依頼しておかなければ、ベジタリアンかノン・ベジタリアンの選択しかできないようです。

早朝にバンコク発の便では、ワイン・ビール等のアルコール類の提供は内容でしたが、昼すぎのニューデリー発の便ではアルコールの提供もありました。

往路では、Hindu食 と書かれたシールが貼ってある食事でした。主食はパン、おかずに卵焼き、豆等があり、ポークランチョンミートのようなものは、チキンソーセージでした。

往路の朝食(9~10時頃)

[Hindu Meal] のシールが貼られたおかず

おかずの中身

復路では、インドの長い米を使った焼き飯とカレーでした。

復路の食事(午後2~3時頃)

パンフレットはまとめてビニール袋に

座席のポケットには、機内誌、安全のしおり、エチケット袋(紙袋)など幾つかの書類が入っているのが普通です。
Jet Airways の座席のポケットにはこれらの書類がまとめてチャック付きのビニール袋に入れられていました。

この方法だと、クリーニングスタッフによる書類の加減チェックをする必要はなく、新しい書類セットを丸ごと入れ替えることで作業が終了すると思われ、効率化に役立っているようです。

ビニール袋に入れられた書類一式

インド人は、水割りのおかわりも、CAのコールボタンを押す

昼すぎのニューデリー発の便では食事提供時に、アルコール類の提供もありました。
ビール、ウィスキー、ワインとノンアルコール飲料です。もちろん無料での提供です。

インドのお客さんは家族で利用している以外はほとんどが男性のお客さんのようでした。
普段、インドの男性はどの程度お酒を飲むのかわかりませんが、私が見た限りの範囲では、ほとんどの男性がウィスキーの水割りを注文していました。

そして驚いたのはその後、水割りがなくなりおかわりを要求するために、キャビンアテンダントを呼ぶためにコールボタンを押しまくるのです。

キャビンアテンダントはまだ食事の提供などをしているのですが、そういった配慮もなく、自分の要求を通してきます。
一時的には10個所以上でコールボタンが点灯している状態が続きました。

いたるところでCAコールボタン点灯している機内

大した用事でもないのに、コールボタンを押されてキャビンアテンダントもその都度対応するのは大変だと思います。その対策かどうかわかりませんが、一時気流の悪い所を通過する際に、シートベルト着用サインが点灯し、「シートベルト着用サインが着いていので、アルコールのおかわりはできない」と、リクエストを断っていました。
その後、気流の悪いところ通過して安定した飛行をしていましたが、長い間シートベルト着用サインが消える事はありませんでした。

キャビンアテンダントもインド便でアルコール類の提供する時間の勤務はしたくないのが本音じゃないかと思いました。

何杯もウィスキーの水割りを飲むとどうなるか予想ができたので、私は早めに用を足しておきました。

トイレ待ちの行列ができる

多い人で4~5杯のウィスキー水割りを飲んだ後は、やがてトイレに行くは目になります。
私の搭乗した Jet Airways では、トイレは前方に2ヶ所、後方に2ヶ所にありました。

前方はビジネスクラスの席が15席程あり、カーテンで仕切られているため、エコノミー席の利用者が使用することができず。ほぼ全ての乗客が後方に2ヶ所しか無いトイレを利用するため、トイレ待ちの長い列ができていました。

私の席が、チケット購入時に無料で予約できるシートであったため、トイレに近い後方でした。そのため、トイレ待ちの人たちが通路に立ち、人のシートにもたれたりと、快適とはいえない時間をすごすはめになりました。

ビジネスクラスへのアップグレード

復路デリーでかなり早い時間に搭乗手続きをしようとした際、受付の係員が別の係員に「バンコク便は搭乗手続き始めていいのかな?」と、言っていたことから、一番最初に搭乗手続きをカウンターで行った乗客だったのかと思います。
この時、係の女性が「ビジネスクラスに1500ルピー(約3000円)でアップグレードできますが、どうですか?」と、言ってきました。
通路側の席を予約したし、追加料金まで払ってアップグレードする必要もないだろうと思い、アップグレードしませんでしたが、エコノミー席の悲惨な状況が予測できたのであれば、多少のお金を払っても、アップグレードしておけばよかったと後悔しました。

共同運航便

今回利用した バンコク-デリー の Jet Airways の機体による運行は、共同運航便として他社も利用していました。

たとえば、バンコク発、デリー行きの ジェットエアウェイズ 65 便は以下の便でもあります。
—–
全日空 6405 便
大韓航空 6709 便
ベトナム航空 3291 便
カンタス航空 3999 便
エティハド航空 8738 便
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出発便、到着便の案内等に表示される際に、時刻・行き先等は同じだったが、これが本当に Jet Aiways の便なのかを確認できるまで、表示を待ち続けなければならないのが難儀だった。

8:55 NEW DELHI は カンタス航空 QF3999 便でもある。

8:55 デリー行きの JetAirways 表示

嫌な思いをしないために

次回、Jet Airways に搭乗する機会があれば、早朝の便はお酒の提供がないので、トイレの混雑などは少ない。
また、チェックインする際に、ビジネスクラスに空席があれば、数千円でアップグレードが可能な場合もあるので、4時間のフライトを気持ちよく過ごしたいのであれば、アップグレードしたほうがお得です。

食事に酒類が提供される時間帯の搭乗する場合は、酒類は有料な他のLCC を利用すれば、トイレ混雑など煩わしいことは少ないと思いました。

JetAirwaysの機体@デリー

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